Taiki's Blog

ビジネスとテクノロジーの変化に迫る

Microsoft 365のプラン一覧と各プランの特長

こんにちは、Taikiです。

2020年4月21日、Office 365の一部プランが、Microsoft 365に名称変更された。この名称変更の狙いは何か。そして各プランの違いは何か。今回はこの点に迫りたい。

 

 

Office 365 / Microsoft 365とは何か。

言わずもがな、Microsoftが提供するSaaS型のコラボレーションツールである。OutlookExcel、WordなどのアプリケーションやMDMやBIツール、セキュリティ管理等のサービスが含まれている。

 

▼Office 365 / Microsoft 365の歴史

2011年 法人ユーザー向けに「Office 365」を発売

2013年 Office 2013のリリースに伴い、OneDriveを付け加えるなどOffice365を拡張

2017年 社員300人以下の中小企業向けエディション「Microsoft 365 Business」を発表

2020年4月21日 Office365がMicrosoft365に名称変更。

 

▼今回名称変更になったプラン

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出典:マイナビニュース

 

なぜ名称が変わったのか

アプリやサービスの中身は変わらず、なぜ名称だけが変わったのか。

会社の認知度とイメージの向上という説がある。「Office 365...」という言葉よりも、「Microsoft 365...」のように社名を含めた方が良いというものだ。

また、「Microsoft 365」にリブランドすることで、Office 365よりも多くのサービスを提供することを狙っているという説もある。

私の見解は少し異なる。あくまで私見だが、会社の認知度とイメージの向上という説については、Microsoftを知らない人はいなし、「Microsoft 365」よりも「Office 365」の方が認知度は高い。

その証拠に、Google トレンドで検索すると、キーワードの人気度は「Office 365」の方が上だ。

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今後はOffice 365よりも多くのサービスを提供する、という説だが、Office 365というプランは、今後もエンタープライズ向けに継続される。それを差し置き、中小企業向けで、より多くのサービスを提供しようとするのも現実味がない。

 

プラン名称変更の理由について、私が一番しっくりくるのは、ポジショニング戦略だ。これまで「300人未満の中小企業」、「300人以上の大手企業」という異なるターゲットに対し、「Office 365」という同じ名称でサービスを提供していた。

この分かりにくさを解消することが、名称変更の狙いではないだろうか。

今回の名称変更により、基本的に、「Microsoft 365」は300人未満の中小企業向け、「Office 365」は300人以上の大手企業向けのサービスとなった。例外として、Office単体プランは、「Microsoft 365 Apps...」に変更された。

名称変更により、対象となる客層に対象のサービスを訴求しやすくなる。そして、顧客もサービスを求めやすくなり、インサイトを得やすくなる。その結果、契約のエンゲージメント率を高めたり、ユーザーの満足度を高めることが目的だとした方が、腹落ちしやすい。真相は不明だが。。

 

Microsoft 365とOffice 365の違いは

Microsoft 365とOffice 365の違いは何か。それはBusinessとEnterpriseというサービスの違いだ。

では、BusinessとEnterpriseの違いは何か。先述の通り、ターゲット層が、300人未満か、300人以上かの違いだ。また、後者の大企業向け Microsoft 365 のプランでは、Power BI Proなどのビジネス インテリジェンスとアナリティクスの機能も追加され、コストだけてなくプロフィット強化もサポートしてくれる。

 

Microsoft 365のプラン一覧とその違い

EnterpriseファミリーやBusinessファミリーは幾つかのプランに分かれている。プランの特長と価格を踏まえて、Microsoft 365の体系図を作成した。

あくまで個人的に、分かりやすいように分類分けしただけなので、抜け漏れや読者の理解と異なる部分もあるかと思うが、ご参考までに。

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詳細なアプリケーション名やサービス名は省くが、EnterpriseやBusinessファミリーを大別すると、「現場の生産性」、「Office単体プラン」、「多機能」となる。

現場の生産性

ここでいう現場とは、オフィスのデスクワークとは異なる。例えば、物流や倉庫、工場などをイメージしてもらいたい。つまり、ライトユーザーが対象だ。

そういったユーザーは、オフィスではなく現場で働くため、必ずしもPCを保有していない。もしろスマホタブレット等のモバイル端末だろう。その方がすぐに移動できるし何かあれば電話もできる。

そういったユーザー環境を考えると、モバイルやWeb環境で利用したいところだ。そのため、Businessの「Microsoft 365 Business Basic」やEnterpriseの「Office 365 F3」では、デスクトップアプリは提供していない。その代わり、安い。料金は、上の体系図で確認頂きたい。

しかし、モバイル端末になると紛失の恐れもあるし、BYODによる情報流出も懸念されるだろう。コンプライアンス重視の大手企業なら猶更避けられない問題だ。そこで、Enterpriseでは、「Microsoft 365 F3」というプランで、セキュリティ可視化、ウィルス対策、コンテンツフィルター、暗号化やリモートワイプといった機能を提供している。

▼サービス名はこちら

Office単体プラン

Microsoft 365には、電話やメールやデバイス管理、ビジネスアナリティクスなど豊富なサービスがあるが、それらを除いて、Office製品だけを利用したい場合は、Businessの「Microsoft Apps for business」やEnterpriseの「Microsoft 365 Apps for enterprise」を選ぶことになる。

▼主なサービスはこちら。

多機能

Microsoft 365の真骨頂は、多機能だ。ここでは、Enterpriseのプラン(E1、E3、E5)を例に紹介したい。

Office 365 E1

E1だが、個人的に注目したいのは、50GBの法人メールや1 TB の個人用クラウド ストレージに加え、繰り返しの作業のワークフローを自動化するPower Automate、従業員のモバイル デバイスを管理する Mobile Device Management (MDM) for Office 365などがある。

Office 365 E3

E3の概要は、E1の機能+大容量といったところだ。100 GB の法人メールに加え、サブスクリプションのユーザー数が 5 人以上なら、無制限の OneDrive ストレージを利用できる。

Office 365 E5

E5は、Microsoft 365の最上位サービスである。その特長は、電話システムとの連携だ。通話制御とPBXをクラウドと連携し、Microsoft Teams と Skype for Business Onlineで通話ができる。テレワーク時代では、注目される機能だ。

ビジネスアナリティクスのPower BI Proでは、十分な情報が集まれば、意思決定のインサイトを得ることができる。

そして、組織内のアプリを可視化して攻撃の脅威や情報流失を特定対処する、「Office 365 Cloud App Security」などセキュリティ管理も強化されている。

 

まとめ

Microsoft 365のアプリやサービスは豊富にある。その分、他社の競合も多い。代表されるのは、Googleが提供している「G Suite」だろう。

そのため、異なるターゲット層に応じて、プランの名称を変更し、エンゲージメント率を高めるアプローチを展開する狙いだろう。

Microsoft 365に関わる人にとっては、全てのプランを覚えることは難しいため、その目的や特長を理解し、体系的に全体を把握することをお勧めする。